ホラー映画を見るだけの簡単なお仕事です。

無職のアラサー麻葉まつこがホラー映画の感想を容赦無くネタバレしつつ書いています。

ファンハウス(2015/米)

 

ファンハウス [DVD]

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 世間がハロウィンシーズンで盛り上がる中、ステーツヴィル精神病棟に収容されていた6人のサイコパスが脱走。彼らが潜伏先に選んだのは……多くの若者たちが訪れ賑わいをみせている遊園地の中のお化け屋敷だった。何も知らずに遊びに来た能天気な若者たちを本領を発揮したサイコパスたちが素敵な恐怖のパーティーで出迎える!天職とも言える場所で、次々に自分たちの欲望を満たしていくサイコパスたち。果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。ここは殺人さえもアトラクションになるファンハウス(お化け屋敷)!

ファンハウス | ポニーキャニオン

 

ハロウィン物とかお化け屋敷物好きなんですよね。暗そうな予告編に反してめっちゃ頭悪いスプラッターコメディ。面白かった!

冒頭から参考画像付きで登場する殺人鬼の紹介をしてくれるのでテンション上がらざるを得ない。人間を調理する殺人コック、ドリルで患者の頭を貫通するイケメン歯医者、人間剥製師とまたメンツも濃ゆい。あと殺人レスラーと集団自殺の教祖もいるけど、この人らは紹介映像が全くパンチないんだよな~。作中で一番働いてるのは殺人レスラーなんだけど。この人たち有名な殺人犯に似せてるのか、何となく既視感あるのが多い。教祖の娘が記者に化けて精神病棟の職員を皆殺しにしてこの五人を脱走させるのだが、彼女は絶対に元ネタハーレイ・クイン…。

被害者が皆ハロウィンに浮かれる浮かれポンチどもなので、目の前で殺人が起こってもジョークだと思って写真撮ってインスタに投稿しようとしたり全く緊迫感が無い。「リアルだなあ~」と呑気に殺人シーンを見てたり悪趣味全開で好き。みんなさくさく殺されていくので、死体の数の割にグロさは低め。

それにしてもこの映画、被害者がめちゃくちゃ強い。殺人鬼が弱いのかな?多分どっちもだが。殺人鬼に顔を切り付けられたのにブチ切れて乱闘の挙句頭をわし掴んでトイレの便器に突っ込むビッチ、ヒロインにガスボンベで頭をぶん殴られる歯医者、あっさり副保安官(こいつがまたトンチキ)に射殺される剥製師と視聴者を笑わせる気しかないのか?というシーンが多い。個人的には麺棒を持った殺人コック(デブ)vs肉叩き持ったマチェーテコスのメキシカン(デブ)の戦いに爆笑してしまった。この殺人コック結構いいキャラだったのに、お化け屋敷の自分のブースの設備がお気に召さなかったようでほとんど活躍してないんだよね。勿体ない。

活躍していないと言えばジャケットでいかにも殺人鬼の元締めみたいな顔をしているロバート・イングランド御大。ちょっとしか出てないし全くそんなことはなかったぜ!この人を教祖役にすればよかったのにギャラとスケジュールの問題かな…。

 

★★★☆☆